日本を代表するアナウンサー、安住紳一郎さん。
テレビで見かける方が多いかと思いますが、実は毎週日曜日の午前中に、「安住紳一郎の日曜天国」というラジオ番組のパーソナリティを務めています。
2005年から始まった人気番組でpodcastでも部分的に聞くことができるので是非聞いてみてください。
あっ、今回は安住さんの深掘りではありません!!
実は、この番組で年に一度だけアシスタントとして出演する佐藤さやかさん。
この人はだれ?
なんで年一回なの?
どうやら地方局のアナウンサー出身で、女子バスケットボールの実況もされているようです。
そんな佐藤さやかさんを深堀してきますね。
地方局アナウンサー時代の佐藤さやかさん
佐藤さやかさんは2004年3月に共立女子大学を卒業後、その年の4月から2007年3月まで福島放送のアナウンサーを務めていました。
福島放送在籍中の2005年と2006年、ANNアナウンサー賞を受賞しているようです。
image(春の鶴ヶ城)
ANNアナウンサー賞とは、ANN(テレビ朝日)ほか、ANN系列各局のアナウンサーの中でま毎年優秀なアナウンサーに対して与えられる賞のようで、優秀賞と若干名の奨励賞があるようです。
ニュース・ナレーションがメインの「原稿のあるもの部門」、フリートーク・司会・リポートがメインの「原稿のないもの部門」、「高校野球実況部門」の3部問があり、佐藤さんはその中の「原稿のないもの部門」の奨励賞を2年連続で受賞していたようです。
2回の受賞とも、当時担当していた『ふくしまスーパーJチャンネル』の中継リポートだそうです。
以下、各年の佐藤さんの受賞コメントです。
第4回受賞時。
型に嵌めない“自分らしさ”をテーマにして、リポートなどの中継に取り組んできました。どれだけ見ている人にその場の雰囲気が伝わったかいつも不安ではありましたが、今回賞をいただいたことで喜びを感じると同時に、その“自分らしさ”に少し自信を持つことができました。毎回「正解」はないと思いますが、より多くの視聴者の心に響くようなリポートができるように、日々努力します。ありがとうございました。
第5回受賞時。
奨励賞をいただき、大変嬉しく光栄に思っております。
今回は私であって私ではないリポート…。全く違うキャラクターになりきっています。
どこまでテンションを上げたら良いのか、どうやったら視聴者の皆さんが楽しんでくれるか、頭を抱えることもあるのですが、“まずは自分が楽しむこと!”。研修で教えていただいたこの事を一番に取り組みました。
今回の賞でその大切さを再認識しております。楽しい中継は私の最も好きな仕事の一つです。
この賞を励みにして、今後も精進いたします!ありがとうございました!
2004年に入社して05年と06年に受賞しているということは、入社2年目・3年目で受賞しているということですよね。
コメントで、「どれだけ見ている人にその場の雰囲気が伝わったかいつも不安」、「どうやったら視聴者の皆さんが楽しんでくれるか、頭を抱えることもある」とある通り、佐藤さんは短い時間であろう中継だとしても、視聴者に現場の雰囲気がどう伝わるか・・・ということを全力で考えたことが伺われます。
人に認められる、今回で言えば受賞するというその裏には、本人の不安や悩みが必ずあるもので、それを自分なりに良き方向に自分で導いた結果、人の目につき人に称賛されるわけですよね。
きっとこの受賞は、佐藤さんの自信に大きな影響を与えたのではないでしょうか?
福島放送退職後は、フリーランスとして様々な仕事をし、経験を積んでいるようです。
○東京アナウンス学院アナウンス科での講演会?
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○JOC杯ジュニアクイーンズカップ(レスリング)
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『安住紳一郎の日曜天国』での佐藤さやかさん
『安住紳一郎の日曜天国』は安住さんがメインで、アシスタントとしてこれまた元地方局アナ(テレビ信州)出身で現在はフリーアナウンサーの中澤有美子さんの2人で進行している番組です。
このあと10時〜TBSラジオ
「安住紳一郎の日曜天国」✨ゲスト総集編✨
今年最後の放送です。約2時間、
ごゆるりとお付き合い下さいませ😊#安住紳一郎 #中澤有美子#nichiten #日曜天国#radiko #TBSラジオ pic.twitter.com/J669U1oA7t— TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国 (@nichiten954) December 30, 2023
基本はこの2人なのですが、中澤さんが夏季休暇で不在の時に代打として登場するのが佐藤さやかさんなのです。
夏季休暇の時だけだから、「年1回」なんですね(笑)。
初登場は、2007年10月の初登場から今年2023年8月まで年1回ではありますが、16年も出演しているのですね。
spotifyのポッドキャストに過去の放送が残っていたので、佐藤さんと安住さんのやりとりが聞ける回を抜粋してみました。
初登場 2007年10月28日 – 12月30日 26歳
中澤さんの産休としての代打としての出場で、この年の年末まで出演します。
若々しく、緊張した声が印象的でした。この時は、私、リアルタイムで聞いていた記憶があります。
この時点で、福島放送を退職していましたが、キー局、それも有名な安住さんの番組のアシスタントということもあって、佐藤さんは相当緊張していたのではないでしょうか???
2回目 2009年9月6日 28歳
中澤さん、夏休みのための代打。
なぜか、2008年は出演がありませんでした。
久々の再会に、安住さんが恥ずかしがっている場面もあり、「こっち見てくださいますか?(笑)」など佐藤さんに突っ込まれている場面がありました。
初出演から今回のまでの間の放送に関して、安住さんからクイズ形式で質問をされていましたが、ほぼほぼ正解していた佐藤さん。
しっかり予習復習して番組に臨んでいる様子が伺われます。
行き当たりばったりが良い時もありますが、しっかりと予習復習して番組に臨むところ、当たり前ではありますが、とても好感が持てますよね。
3回目 2010年11月7日 29歳
中澤さん、夏休みのための代打。
安住さん独特のツッコミを受けていました。「声が大人っぽくなった」「性格が大人になった」「堂々とし始めた」と率直な感想を述べられていました。
3ヶ月間、静岡朝日テレビに出張アナウンサーとして出向いていたようです。
アナウンサーの退社が続き、人が足りない状況で声がかかったそうで、野球でいえば代打のような感じでしょうか?
それにしても、そういった代打として声がかかるということは職人のようであり、それだけ信頼のおけるアナウンサーだったのでしょうね。
ちなみに、今回もクイズ形式での復習がありました。
4回目 2011年11月27日 30歳
今回も中澤さん、夏休み。
関係ないですが、中澤さんは、11月に夏休みを取ることが多いようですね。
旦那さんの仕事の関係なのでしょうか???
話がそれました。
前回から今回の間に、佐藤さんはご結婚されました。
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かなり細かいところまで安住さんに結婚に関する質問をたくさん受けていました。
佐藤さんは内心「え?そこまで答えるの?」と思っていそうな雰囲気でしたが、隠すところは隠し的確にわかりやすく安住さんのエグい質問に答えていました。
もし熱狂的な佐藤さんファンがいるとしたら、嫉妬してしまいそうなぐらいの貴重な内容ばかりです!
6回目 2013年11月3日 32歳
各局でキャリアを重ねている佐藤さん、この年の4月に、お子さんが生まれたそうです。
お母さんになったんですね。おめでとうございます。
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毎年出演するたびに私生活での変化がある佐藤さん。
それを「何にも変わっていない」と自身を自虐的に話す安住さんのやりとりが印象的でした。
1年に1度会う親戚とのやりとりのようでした。
9回目 2016年10月30日 35歳
この年の5月、二人目のお子さんを出産。
二児の母となりました。
母親業で忙しいだろうから今年の代打出演は無理だろうと思っていた安住さん。
それに対して、やる気は万全と言いたいような佐藤さん。
1年に1度だけ、1日だけの出演ではありますが、もうすっかり(良い意味で)緊張感を感じられなくサブレギュラーのような佇まいで、安住さんが信頼している感じが聞き取れました。
12回目 2019年8月18日 38歳
佐藤さん、3人目のお子さんを出産。
6歳・3歳・1歳の男の子3人のお母さんです!
聞いていた私もびっくり。
男の子3人と聞くだけで、「それは大変だねー」って思ってしまいますよね。
毎日が動物園・喧嘩が絶えない・食事の量が大変・・・。
とにかくお母さんは強くなりそうですね!!
新たな情報として、同姓同名の佐藤さやかさんがいるということが判明。
もう一人の佐藤さやかさんは、競輪の実況をしているようです。
情報通の安住さん自身も間違えてしまうぐらい、下の名前も「さやか」でひらがなのようです。
同じ業界で同姓同名って、すごい偶然なことですよね。
ちなみに、私は生まれてから一度も同姓同名の人に出会ったことがありません(笑)。
13回目 2020年8月23日 39歳
この回のポッドキャストは、安住さんと佐藤さんのやりとりは収録されていませんでしたが、インスタの投稿がありました。
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15回目 2022年10月2日 41歳
安定の「佐藤さんが代打になった経緯」を説明(基本的にこのくだりは必ず毎回あります)。
そして、初登場から15年の月日の長さと速さに驚きを隠せない二人。
ずっと続けている女子バスケの実況の話や、一風変わった仕事ではありますが、東京都議会の定例のアナウンスの仕事の話。
フリーアナウンサーとして、とても幅広く活動されているようです。
どんな仕事でもそうですが、やはりいろいろな仕事にチャレンジするということは、その分野の勉強をし、実際現場に行けば緊張をする事かと思います。
でも、それが自分自身のキャリアにつながる。
佐藤さんは、長年のフリーランスとしての活動でそれを何度も積み重ねてきたのでしょうね。
本当に素晴らしいです。
16回目 2023年8月13日 42歳
最新の放送です。
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これだけずっと聞いていると、20代の頃と比べると、声に落ち着きが感じられました。
やはり3人の男児の母ともなれば、いろんな局面に出会い、経験も積んでいるだろうから、ドーンとしてきたのでしょうね。
もしかしたら、そんなことが声に落ち着きがあるように聞こえたのかもしれませんね。
歯抜けではありますが、初登場から最新版までをポッドキャストで立て続けに聞いてみました。
正直「また経緯の説明か〜」とは思いましたが、よくよく考えたら、1年に1回ですもんね。
初めて聞くリスナーもいるし、当たり前のことですよね。
代打としてではありますが、16年も出演し続けるのは、佐藤さんのフリーでの経験から来る安定感なのかなと思いました。
もしかしたらあずみさん自身も、年1回ではあるけれど、すーっと番組に溶け込む佐藤さんに安心感を感じているのかもしれませんね。
バスケと佐藤さやかさん
佐藤さんは共立女子第二中学高等学校時代、バスケットボールに打ち込んでいました。
共立女子大学卒業ですから、中学生の頃から10年間共立女子なんですね。
中学高校一貫校だったようで、そこで6年間バスケットボール部に所属していたようです。
部活仲間とは今でも連絡を取り合い、皆で集まります。2014年で出会って20周年でしたので、記念にパーティーを開催しました。彼女たちはこの先も私にとって大切な存在です。どんな時もありのままの姿で、時にぶつかり合いながらも共に喜び、悔しがり、様々な感情を共有した仲間との間には、簡単には壊れない強い絆が芽生えていました。
Wリーグ(女子バスケットリーグ)の実況を長く務めている背景には、中高の6年間のバスケットボールの経験が土台にあるのかもしれませんね。
○第23回Wリーグ第12週
シャンソン化粧品シャンソンVマジック vs アランマーレ秋田
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○高校バスケウィンターカップ2022 千葉県大会
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勝手に断言しちゃいますが、この6年の経験が、フリーランスとして様々な仕事に挑戦し、常に自分を向上させようとする佐藤さんを形成しているに違いありません。
放送局所属はほんの数年でしたが、その後も、様々な地方局で安定した仕事をフリーランスとして獲得し、その間にお子さん、それも男の子を3人も出産し、母親として活躍している佐藤さん。
佐藤さんとは全く違う業界ではありますが、最近フリーランスになった私自身としては、本当に尊敬の念を感じずにいられません。
今回佐藤さんが記載されているページを見て、努力とは、チャレンジとは、という事を強く考えることができました。
なかなか地方局の番組を見る機会は少ないですが、今後も年1の日曜天国ほかWEBで佐藤さんをチェックし、陰ながら応援していきたいです!
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