『KinKi Kids』の『堂本剛』さんが27年ぶりに主演を務めた映画、「まる」が2024年10月18日に公開されました。
この映画の監督は『荻上直子』さんという方。
映画ファンならご存知かもしれませんが、監督よりも内容やキャスト重視で映画を見る方はもしかしたら「なんか聞いたことあるような・・・」とか、「全く聞いたことがない」という方が多いのかもしれません。
今回は、荻上さんはどんな人でどんな経歴の持ち主なのか?
代表作のあの映画がつまらないという噂や荻上さんの結婚について調べてみました。
少しばかりお付き合いください。
荻上直子さんってどんな人? プロフィールや経歴
まずは簡単にプロフィールをまとめてみました。
プロフィール
氏名 | 荻上直子(おぎがみなおこ) |
生年月日 | 1972年2月15日(2024年10月現在、52歳) |
出身地 | 千葉県船橋市 |
学歴 | 千葉大学工学部画像工学科 |
趣味 | 猫と酒とコーヒーが好きなようです |
特技 | |
結婚 | 事実婚(女の子2人の母) |
荻上さんはこんな感じ。
この投稿をInstagramで見る
右側の女性が荻上さん。
ちなみに、左は映画評論家の松崎健夫さん。
荻上さんのプライベートの細かい情報はなかなか見つかりませんでした。
経歴
年表にまとめてみました。
年 | 経歴 |
1994年 | 映画を学ぶために渡米。南カリフォルニア大学で映画制作を学ぶ |
2000年 | 帰国 |
2001年 | 自主製作映画『星ノくん・夢ノくん』が2001年度ぴあフィルムフェスティバルで音楽賞受賞 |
2003年 | 『バーバー吉野』、第54回ベルリン国際映画祭・児童映画部門特別賞を受賞 |
2005年 | 『恋は五・七・五!』 |
2006年 | 『かもめ食堂』が大ヒット |
2007年 | 『めがね』マンフレート・ザルツゲーバー賞、第27回藤本賞の特別賞、及び第34回山路ふみ子文化賞を受賞 |
2010年 | 初の小説『モリオ』発表 |
2011年 | 『トイレット』で芸術選奨新人賞映画部門を受賞 |
2012年 | 新進芸術家派遣制度によりニューヨークに留学。双子の女児を出産。『レンタネコ』発表。 |
2017年 | 『彼らが本気で編むときは、』を発表。テディ審査員特別賞を受賞 |
2022年 | 『川っぺりムコリッタ』公開 |
2023年 | 『波紋』公開 |
2024年 | 『まる』公開 |
千葉大を卒業後、映画制作について勉強するために渡米したそうです。
すごいバイタリティですね。
実は、元々は写真家になりたくて千葉大の画像工学に入学したのですが、同じゼミの友人(現在はテレビ局のカメラマン)の写真が素晴らしく、「彼にはかなわない」と思い、映像に転身、そして卒業後、渡米したようです。
「思い立ったら一直線」タイプの荻上さん。
きっと、数々の映画も、「こういう映画作りたい」という思いで一直線に作ったのでしょうね。
映画「まる」 はどんな映画?
今上映されている荻上さんの最新作『まる』はどんな映画なのでしょう?
実は私はまだ見ていなくて・・・。
堂本剛さん演じる人気現代美術家のアシスタントとして働く沢田。
沢田の部屋の床にいた蟻の軌跡を辿るように描いた「○(まる)」がSNSでバズり一躍有名人に。
社会現象を巻き起こし誰もが知る存在となったが、少しずつ「○(まる)」にとらわれ始め・・・。
という内容です。
実際あり得なさそうではありますが、今この令和の時代では何かがきっかけで人生が大きく変わることはあり得ます。
沢田はどんな結末を迎えるのか????
この記事を書いたら是非見てみます!
荻上直子さんの代表作はつまらない??
荻上さんの代表作は、皆さんもご存知かもしれませんが、経歴にもある通り、『かもめ食堂』です。
すべてフィンランドで撮影されたこの映画は、当時大ヒットしていました。
私は上映してからしばらくして、レンタルして見た記憶があります。
TSUTAYAでおそらくDVDを借りて・・・だった気がします。
レンタルショップに行ってお目当てを借り、期間内(確か1週間とか?)にお店に返却するという流れでした。
令和の現代では、定額を払えば多くの作品がすぐに視聴できるサービスがたくさんあります。
私も加入しているのですが、夜就寝前にチラッと見てしまったが最後、エンディングまで見てしまい時刻は深夜2時半、明日仕事なのに・・・のような(笑)
皆さんもお気をつけくださいね。
話がそれました。
飽くまで記憶なのではずれているかもしれませんが、『かもめ食堂』は、ゆったりとした時間の流れ、淡々とした日常感が全体的に漂っており、登場人物は皆マイペース、そしてなんとなくではありますが、流れに身をまかす。
時折、「えっ?そんなことある?」という出来事もありますが、全体的な「ゆったり」の中に「クスッ」と大笑いまでではないけど、笑ってしまう場面もあるような、そんな映画だったと記憶しています。
この荻上さんの代表作『かもめ食堂』ですが、「つまらない」という声もあったようです。
いくつか抜粋してみました。
経営ド素人、料理の腕ド素人の日本人がフィンランドの首都でレストランを開いてとんとん拍子に成功できるほど外国で商売するのは甘くないんですよ。あんなカタコトのフィンランド語で客商売が成り立つわけがないじゃないですか。フィンランド舐めんなよって話なんですよ。
『映画男のただ文句が言いたくて』2008.9.11より引用
このかたは、「つまらない」というよりかは、少しばかり怒りに満ちた感想文のようでした。
まあ確かに、そんな簡単に外国で商売するのは簡単ではないんでしょうけどね。
わかります。
でも、監督が伝えたかったのはそういうことではないのかもしれませんが、この方は、「そんなに人生簡単に上手くいかない」という感想を持ったのでしょうね。
やりたいことはきっとヨーロッパ映画でよくあるオシャレ映画的なところを目指してんだろうなとわかるけど、全然的外れだし薄っぺらいんだよ全体的に。
これ劇場で見たら金返してほしいと思うレベル。
『Filmarks映画』 2023.9.16 より引用
「金返してほしいと思うレベル」って、結構辛辣ですね。
「つまらない」「退屈」などマイナスな意見があるのと同様、プラスな意見も多くありました。
ほぼ初に近いくらいでこれほどのんびりとした映画を見た。でも、これほどまでのんびり系の映画なのに退屈だとは思わず最後まで見ることができたのはすごい。何かに真摯に向き合い続ければ、それなりの結果がついてくるということを学んだ気がする。
『Filmarks映画』 2023.11.18 より引用
確かに、のんびり系の映画ではありました。
でも、退屈さや見ていて飽きる・・・というのは私もありませんでした。
この映画は物語の筋そのもので感じる映画ではなく、雰囲気やせりふなどに感じる映画です。 あなたが女性として生き方そのものに悩んでいたりするならば、余計にいい映画だったなーと思う映画だと思います。
『Yahoo知恵袋』ベストアンサー 2007.8.1 より引用
「雰囲気やせりふなどに感じる映画」、まさに同感です。
この映画を見て、ゆっくりコーヒーをドリップして飲みたくなったし、淡々と料理をしたくなりました。
荻上監督は、こういう映画を撮りたかったのかもしれませんね。
映画を見たり読書をして、人それぞれ異なった感想を持つのは自由だし、異なることが当たり前です。
「面白い」という人もいれば「つまらない」と感じる人も当たり前ですがいます。
その感じたことが、自分の生活、生き方など、少しでもプラスになるようになれば、私はそれでいいのかなと思います。
荻上直子さんは結婚しているの?
プロフィールにもある通り、荻上さんには2人の女の子のお子さんがいらっしゃいます。
ただ、結婚はしておらず、「事実婚」のようです。
ここでは、簡単に事実婚について調べてみました。
事実婚の概略
「事実婚」というワード、たまーに聞くことがありますが、どういう状態を言うんでしょう?
事実婚(じじつこん)とは、婚姻届を提出していない状態で、夫婦と同様の関係を有し共同生活を送る方を指し、「内縁関係」とも言われます。
同棲と事実婚って何が違うの?
お互い夫婦としての意思があるか、社会的にも夫婦として認められているかどうかが事実婚。
お互いが恋人であることを認識し、共同生活をしている場合は同棲なの
- お互いに婚姻の意思を持っている
- 共同生活をしている(3年以上の同居であれば認められやすい)
- 公的手続きを表明している(見届けの妻(夫)など)
荻上さんはなぜ事実婚?
カフカがそうやって、自分が芸術家として生きていくのだから幸せに生きてはいけないんじゃないかといって、婚約者と結婚しなかったりしているんですよね、確か。
だから、そんなの読んだりして、幸せって作り出すものにものすごく影響を与えるということだと思うんです。結婚とかそういうことを自分もしてはいけない、そう思っていた時期があったんです。
でもふと、何本も映画を作ってきて、客観視したら、私、そこまで才能ないから幸せを得ても大丈夫だと思ったんですよ。
カフカみたいな素晴らしい人がそういうならそうだけれど、自分にはそこまでの才能はないから大丈夫だ、結婚してもいいし、事実婚で結婚はしてませんけど、子どもがいたりして、子どもから受ける幸せを経験してもいいのかなと思ったんです。
『CHANTO WEB 2022.9.16 荻上直子監督 「ささやかな幸せはいらないと思っていたけれど…」』
より引用
自信をカフカの芸術家は幸せであってはならないという考え方に感化されていた時期があったようです。
でも、自分はカフカのように才能がないんだから幸せになってもいいのでは?と思ったようです。
現在も多くの昨日を世に送り出している荻上さん。
法律婚か事実婚かはどうあれ、自身のお子さんから受ける幸せが、現在の活動の原動力になっているのかもしれませんね。
考察したまとめ
いかがだったでしょうか??
今回自分なりに考察してわかったことは、
・本来は写真家になりたかったが、友人の腕に叶わないと感じ映画監督に転身した
・荻上さんが監督、堂本剛さん主演の映画『まる』が公開中(2024年11月現在)
・代表作『かもめ食堂』は賛否両論あった(どの映画も皆賛否両論ありますよね)
・荻上さんは事実婚で2人の娘さんがいる
コメント