連日熱戦が繰り広げられている2024パリ五輪。
日本人選手でもメダルを獲得する選手もいる中、メダルを期待されていたにもかかわらず敗退してしまった選手やチームもいます。
負けてしまった選手やチームの方々には、勝負は絶対ではないし、メダルを取れなかったからと言ってそれを背負っていって欲しくはないなーと、毎回見ていてそう思います。
さて、今回は、様々な競技が行われている中で、「競歩」の日本代表である「池田向希」選手について深掘りしてみます。
それでは、少しだけお付き合いください。
池田向希さんってどんな人
まずはいつもながらプロフィールから見ていきましょう。
池田向希選手プロフィール
- 氏名
池田向希(いけだこうき) - 生年月日
1998年5月3日(2024年7月現在、26歳) - 出身地
静岡県浜松市 - 学歴
浜松市立積市中学校
浜松日体高等学校
東洋大学経済学部経済学科卒業 - 経歴・戦績
【2018年(大学2年)】
第28回世界競歩チーム選手権 優勝
関東学生対校選手権 優勝
【2019年(大学3年)】
第102回日本陸上競技選手権 男子競歩 2位
全日本競歩能美大会 3位
関東学生対校選手権 優勝
ユニバーシアード夏季大会 優勝
2019年世界陸上競技選手権大会 6位
【2020年(大学4年)】
全日本競歩能美大会 優勝
【2021年】
旭化成入社・旭化成陸上部に所属
東京オリンピック 銀メダル
【2022年】
世界陸上競技選手権 2位
【2023年】
世界陸上競技選手権 15位
【2024年】
第107回日本陸上競技選手権大会 優勝
パリオリンピック 出場
池田さんは、こんな方です。
//
【#日本選手権20km競歩】
✨男子20km競歩
✨1位🏅#池田向希(旭化成)1時間16分51秒※大会新
✨パリオリンピック🇫🇷内定
\\🙋♂️「パリ五輪では東京に続き2大会連続のメダル獲得、そして金メダルを目標に頑張っていきます」#世界一熾烈な代表争い
応援ありがとうございました🙋♂️🙋♀️✅リザルトなど… pic.twitter.com/muosTtbEq3
— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) February 18, 2024
参考までに、旭化成陸上部の池田選手のプロフィールがありました。
池田向希選手の学生時代
大学時代の華々しい戦績の裏には、実は池田向希選手には熱い思いがあったようです。
池田向希選手は、幼少時代は、高校・大学でテニスの全国大会出場経験がある父の影響でテニスをやっていたようです。
「ミスなくラリーを続ける子だった」と父が言うように、地道にコツコツタイプで、その性格が競技にも現れていたようです。
中学に入り、陸上部に入部、種目は長距離でした。
しかし、なかなか芽が出ないまま、静岡県内の強豪校・浜松日体高等学校に入学し同様に陸上部に入部。
しかしながら、そこでも、力のある選手の中に埋もれてしまっていたそうです。
そんな中、顧問から「競歩の動きが長距離にも生かせるのではないか?」と競歩を勧められ高校2年の4月に初めて競歩のレースに出場しました。
その後、東海地区大会で9位に入賞し、池田向希選手は競歩に魅力を感じたようです。
当時、静岡県には、川野将虎選手という強豪選手がいました(現在、池田向希選手と同じ旭化成陸上部の所属しています)。
その川野選手の勧誘のために、東洋大学の酒井監督が静岡県の記録会に訪れていました。
そこで池田向希選手は、入部の熱意を酒井監督に直談判しました。
しかし、競歩選手の枠が既に埋まっていたため、「マネージャー兼務」という形で入部が認められたのです。
その後の成績は、上記プロフィールで書いた通りです。
全国各地から監督自ら勧誘し強豪選手を集めている大学陸上部。
そんな中でも、「マネージャー兼務」という形でありながらも入部することができたということは、池田向希選手の「熱意・競歩にかける思い」を感じます。
高校時代にそれほど成績を残すことができなかったら、
「大学に入ったら、陸上サークル(同好会)的なところに入って楽しく競歩が続けられたらいいな」
のように考えがちではありますが、池田向希選手は直談判までして条件付きで入部しました。
自分のやりたいことを貫く。
きっと直談判をするのも、とてつもない勇気が必要だったのでは・・・と容易に推測できますが、それを乗り越えての入部、そして、その思いを結果としてしっかり出していることは、本当に尊敬です!
競歩のルールと金メダル
皆さん、競歩って見たことありますか???
競歩のルールを考察する前に、私の競歩の出会いについてお話しします。
初めて見た競歩
私が初めて競歩を見たのは、もうウン10年も昔、とある陸上競技場でした。
まだ小学生の頃だったと思いますが、鉄道好きな父の弟(叔父)の家に遊びに行きました。
鉄道好きな叔父は、同じく鉄道好きな私を鉄道にまつわる公園や博物館によく連れて行ってくれました。
その日連れて行ってくれたのは、敷地内に陸上競技場やテニスコート・武道場があり、敷地の隅には、過去に活躍した蒸気機関車が展示されていた運動公園でした。
蒸気機関車を見て興奮していた私と叔父はその後、運動公園内を散策していたのですが、陸上競技場内で走っている様子ではなく、なんだか早歩きをしている女性選手を見たのです。
あだ幼かった私は、叔父に「あの人何してるの?」と聞いたら、「あれは競歩っていうんだよ」と教えてくれたのです。
これが、私が見た初めての競歩だったのです。
その後は、実際の競歩を見たのは・・・どうだろう?あったかな。
そんな程度なんですが、たまーにテレビで見かけると、競歩は、まるで走っているようなスピードですよね。
でも、走るような躍動感もなくて、私なら、「えーい、もう走っちゃえ!」となってしまいそうです。
競歩とマラソンの違い
競歩とマラソンの違い、要するに「歩く」と「走る」の違いってなんなのでしょう?
歩きはどちらかの足が常に地面に着いており、走りは両足とも地面から離れている時がある点だ。膝を曲げて伸ばすという「バネ」を使うのも走りの特徴。
JIJI.com 2020.9.25『競歩選手はまらそん「サブ3」!?【五輪のミカタ この技このルール】(10)』より引用
確かに、「足が地面から離れちゃダメ」っていうのは聞いたことありますね。
↑で私が「躍動感」と書きましたが、まさしく「バネ」ですよね。
では、その速度はどれくらいなんでしょう?
世界記録保持者の記録から計算してみましょう。
鈴木雄介選手(富士通)/男子20キロ競歩の世界記録 → 1時間16分36秒
→→ 1キロ → 約3分50秒
単純計算すると
→→ フルマラソンを2時間41分台でゴール(世界記録は2時間0分35秒)
これは、時速約16キロ(成人男性の歩く速さの3倍)で、自転車の速さ
どうですか?
もう、早歩きの域を超えていますね。
ルールに関しては以下2つが大きな柱となっています。
→→→「ロス・オブ・コンタクト」
○前に出した足が地面に着いてから垂直になるまでに膝が曲がる
→→→「ベント・ニー」
私が厳しい競技だなと思ったのは、ラストスパートの時です。
ラスト100メートルになった際、審判から歩型違反と判断されると、それだけで失格となってしまいます。
他選手との競り合いやラストスパートをかける時に、焦ったり力んだりして歩型が崩れやすくなるから選手は気を抜けないですよね。
細かいルールまで書くと夜が開けてしまいそうなので、読みやすい記事を見つけた(私も引用しています)ので、そちらをみてみてください。
金メダルへの期待
話は池田向希選手に戻りますが、東洋大学生時代の成績、優勝5回、すばらしいですね。
そして、2021年の東京オリンピックでは銀メダルを獲得しています。
昨年の世界選手権では15位ではありましたが、今年の日本選手権では優勝、今回のパリ五輪では、競歩初の金メダルを期待されている選手です。
大学陸上部の監督に直談判したときの気持ちを思い出して、是非力を出し切って欲しいですね!
池田向希選手とみちょぱの関係は?
池田向希選手を調べていると、時折、「みちょぱ」さんの名前が出てきます。
2人は実はお付き合いでもしていたのかな・・・と思ったら。
みちょぱさんの本名は、大倉美優さんです(旧姓:池田)。
現在は、結婚して大倉姓ですが、元は池田美優さんです。
この投稿をInstagramで見る
あっ、「池田」だ。
ということで、池田向希選手とみちょぱさんは親戚関係で、正確には「はとこ」なんだそうです。
はとこってよく聞きますが、どんな関係なんでしょう?
要するに、「自分のおじいちゃん・おばあちゃんの兄弟の孫」がはとこにあたります。
どうでしょう?
これを読まれている皆様もその関係を思い浮かべてみてください。
私も思い浮かべてみたのですが、正直なことを言うと、全然思い浮かぶ人がいませんでした(笑)。
おじいちゃん・おばあちゃんに兄弟がいたのは知っていますが、そのお孫さんはあったことないなあ。
もしかしたら、自分が覚えていないだけで、幼少期に会っているのかもしれませんね。
話を戻しましょう。
そんなみちょぱさん、陸上世界選手権の際には、池田向希選手とちょっとしたやりとりがあったようです。
生中継を視聴したみちょぱは試合前後で向希にLINEを送ったそうで、「終わってからも『お疲れ様でした。次また楽しみにしてます』って送ったら、『パリに向けて頑張ります』というのは言ってた」と、そのやりとりを明かした。
『サンスポ 2023/09/11』 より引用
また、みちょぱさんは、2人の共演については以下のように語っていたそうです。
お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(56)から、共演の可能性について触れられると「気まずい、会ったのは1、2回くらい。どう接していいかもわからない」と本音をのぞかせた。
『東スポWEB 2021.8.8』より引用
コメント